1800円の謎。

 本日は2点です。

 明日以降確実に鬱になりますので、
今日気分がいいうちに全て書きたいと思います。

 図書館で「映画は何故1800円なのか?」なる本を借りました。
(もう返しましたのでうろ覚えです。)

 これは戦後における映画を取り巻く歴史や、
映画料金がどんどん値上げされていった理由、
値段の内訳、
矢鱈に割引が多くなった理由が書かれています。

 この本のあとがきにも書かれていますように、
データを矢鱈に並べる事は好ましくないそうなので、
(データを知ったからといって知識が増えて詳しくなった訳ではないからだそうです。
その為、本の中でもデータは観客動員数や興行収入の推移程度しかありません。)
ここでもデータの類は省きます。

 要約しますと、
戦後に税収を見込むため娯楽である映画に対し入場税と言うものを徴収していたものの、
(税率は100~150%です!)
映画業界の反発があり一定以下の値段の場合減免するという事で合意。
これにより映画料金は下がった物の、
採算が取れなくなってきたため値段を上げた事が書かれています。
(入場税は後に廃止されました……はずです。)

 しかし、値段を上げると人が入らなくなってきますので、
この損失を埋める為にどんどん値段を上げてきて、
1800円になったそうです。

 そしてコンテンツごとに値段がまちまちではなく、
統一されているのは全て映画会社が言い値で決めていたからだそうで、
この値段でやれといえばそうせざるを得ないと言うものでした。

 しかし、
これでは値段の高さや多様さもあって、
人が入らなくなると判断した映画館側は割引を敢行。

 その結果、
幾つもの割引が発生する事になります。

 それを黙っていないのが映画会社で、
収益確保の為、
割引を一切するなと映画館側に圧力をかけてきました。

 しかし、
これは独禁法違反となり無効となります。
(その映画のタイトルからスターウォーズ事件と呼ばれています。)

 その後、
映画館側で独自に値段を決めてもかまわない事になり、
割引が何かにつけて横行し始めたと言う訳です。

 1800円と言う値段は「とりあえず標準価格でやってます」というアプローチでしかないのです。
(実際には値段が上昇した経由及び割引の経由はもっと複雑ですが)

 で、
今はどうかと言いますと、
3D映画の設備投資名目で値段が引き上げられようとしています。

 近い将来2000円台に突入するのでは?
と見られていますが、
果たしてそうなった時に人が来るのかはだはだ疑問です。

 元々3D映画は映画離れを阻止する為の案だったそうですが、
これですと値段故に客が来なくなり、
本末転倒です。

 そこはどうなるのでしょうか?

 因みに本では「映画館」と「映画」は切り離して考えるようにと書かれています。

 いい映画といい映画館は別物と言う訳です。

 ここでも1800円の云々について書かれていますが、
これについては本を読んだ方が早そうですし、
もう返した本なので説明するにも限界がありますので、
ここまでにします。

 気になったら読んでみてください。

 タイトルからしてうろ覚えですけれど。

テーマ : 読書感想
ジャンル : 本・雑誌

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