無意味か否か。

 埼玉県立近代美術館で、
浦澤直樹原画展をやっていたので見に行ってきました。

 文字通り、
良くも悪くも原画展でして原画と履歴が書いてある程度でした。

 まあ、
美術館なので資料諸々が一式飾ってあったり、
仕事場を再現したりと言ったのはないと分かっているのですが。

 意外にも小学校時代からの漫画も展示していましたが、
絵が上手い云々より良く保存していたなと思ってしまいます。

 自分なんか黒歴史ノートを全部破棄してしまいましたからね。

 原稿が並ぶと分析も進む訳で、
そういう作風なんだと同時に学ぶものもそれなりにありました。

 個人的な見解ですが分析は、

・作中で登場人物同士のやり取りがほぼない(厳密には1コマ内でのやり取りがない)。
・モンタージュが多く、正面を向いたアングルと引いたアングルの繰り返しのコマが多い。
・登場人物の絵が簡素なのに対して、背景は緻密(写実的)に書いてある。
・コマの割り振りがシンプルで奇をてらっていない。(斜めゴマ、コマから絵がはみ出しているケースがない)
・登場人物の設定イラストへの書き込みが少ない。

 と言った所です。
 この事から、

・登場人物ではなく読者と対話するカメラアングル、話しかけるような台詞が多い。
・クレチョフ効果により、状況や心理描写は読者に委ねるようになっている。
・背景の状況から、登場人物の心理状況を導き出せるようになっている。
・緻密な背景で静を、登場人物は動を意識している。(故に登場人物は過剰に書き込んでいない)

と考えます。

 全体的に映画的な手法が多く、
対面でメタ的に語りかけるシーンで読者を登場人物の一人して感情移入させ、
緻密な背景で作品世界に入り込ませていく。

 そして読者はあたかも登場人物の一人のように感じ、
敵や謎を追っていく。

 そんな感じではないかと思います。

 応用が利くのは、
如何にして登場人物=読者の一人として捉えていくかと言った点です。

 大抵主人公=読者になるのですが、
別の人物にもなれると言うのも意識しておけばキャラクターの掘り下げ、
組み立てができるのではないかと考えています。

 如何にして読者に近い、
所謂「こういうキャラクター、俺(か知り合い)っぽい」を出せるかがカギになりそうです。

 後はト書きは鮮明に、
台詞は曖昧にしておくというのもですね。

 こうしておけば「俺だったらこう言うよ」が一致しやすいですから。

 さて、
お絵かきですが色を塗った個所を破棄し、
新しく塗り直しました。

2018081602.png

 グリッドで分割し、
部位ごとに塗っておく形としました。

 細かいので何処を塗ったか分からなくなってしまいますから。

 正直に言って1からやり直すのは悩みましたが、
このままだと埒があかないと分かり手法を変えました。

2018081601.png

 背景の写真を取り払った物。
 それなりになっていると思います。

 塗りを全体にし終えた後、
細かい部分の書き込みに入りますが……書き込めるかどうか不安です。

 写真のレイヤーを重ねるのが大変ですから、
ここをどう処理するかを考える事にします。

テーマ : お絵描き・ラクガキ
ジャンル : 趣味・実用

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